新しい音への扉を開く!ワークショップ・コンサート
ヴィオラ奏者・作曲家 アン・レイレフア・ランツィロッティによるレクチャー&コンサート。ランツィロッティはスペシャル・コンサート(7月16日14時開演)にて、「藤倉大/ヴィオラ協奏曲『ウェイファインダー』」を世界初演します。この作品は、彼女のルーツであるポリネシアに伝わる伝統的な航海術「ウェイファインディング (天体観測、海流や波浪の観測、生物相の観察、風向の観測などから自らの現在位置と方向を推測する航法技術)」 のアイデアに触発され、作曲されました。
スペシャル・コンサートに先駆けて、「ウェイファインディング」に関するお話とヴィオラ協奏曲から生まれた作品「藤倉大/スター・コンパス」の演奏などをお届けいたします。
ヴィオラのあたたかな音色を聴きながら、海を渡る船の情景を想像してみては?
アンとはもう何年友達なんだろう。確かルツェルン音楽祭で僕の作品を弾いたのが最初だと思う。それからアメリカに僕が行くたびに、初めて僕に会うアメリカの人はいつも第一声で「私はアンの友人で、、、」と言っていた。そんな存在感強いアンは会うと繊細で素敵な音楽家だ。作曲家でもあり、ヴィオラ奏者でもある。ハワイの血を引く彼女。僕は彼女から新作を頼まれた時、真っ先にハワイの何か、からヒント得られないか、と考えた。その時にアンが言ったのがウェイファインダー、星を見て進む航海術。なんと音楽的なトピックなんだろう!!!