Special Concert【sideA】

スペシャル・コンサート
左上:🄫Nicolas Floc'h 右上:🄫Haris Kittos 右中段:🄫David Michalek

アーティスティック・ディレクター 藤倉大が今聴かせたい新しい音、面白い音楽をコンサートホールで聴ける贅沢なコンサート。
A面では、映像と音楽のコラボレーションをお届けします。
「藤倉大/尺八協奏曲(アンサンブル版)」を本作品のイメージの元となった海洋写真家 ニコラ・フロックの写真付きで上演。ニコラ・フロックのモノクロ写真は、海の底には風が吹き、水面が空のように映る美しい写真。境界を曖昧にするような不思議な感覚を我々に与えます。
そのほか、ギリシャ出身の作曲家・美術家 ハリス・キトスの作品、中国出身の作曲家 ドゥ・ユンと映像作家 デイヴィット・ミヒャレックによるコラボレーション作品を上演。
音楽と映像の化学反応による誕生する新しい世界は必聴・必見です。

fujikura-comment
フランスのブルターニュで世界初演された僕の尺八協奏曲。元々ブルターニュと日本の下田で研究を続ける海洋研究家・写真家のニコラ・フロックさんの写真を投影しながら、この作品が演奏された。もちろんこの協奏曲はフロックさんの写真にインスピレーションを受けたもの。写真投影付きで是非この作品をボンクリでやりたい。芸劇の大きなホールに投影するスクリーンを出すのであれば、コンサート全部を映像と音楽のコンサートにしたらいーじゃん!と思いつき、提案しました。
ロンドンの音大で一緒に勉強し、それからずっと友人で、ギリシャの作曲家、ヴィジュアル・アーティストでもあるハリス・キトスに、まず映像と音楽の作品がないか聞いてみました。今までずっと音楽とヴィジュアルの仕事は分けて考えてきたけど最近混ぜた作品を考えている、とのことなので、今回のコンサートにピッタリ。
そして、僕が20代のときから知り合いのアメリカで活躍する中国出身の作曲家で幅広い分野で活躍するドゥ・ユンに、「なんかある?」と聞いてみたら、この作品を提案してもらいました。
スクリーンで映し出される映像と音楽のコラボレーション、芸劇のコンサートホールで聴くのが僕もとても楽しみです!
information
日程 2023.7.8(土)
start 13:00 / open 12:30
会場 コンサートホール Concert Hall
チケット
一般
1,500円
General ¥1,500
U30(30歳以下)
1,000円
Under 30years old ¥1,000
A面&B面セット券
・ 一般
2,500円 General ¥2,500
・ U30(30歳以下)
1,500円 Under 30years old ¥1,500
発売
一般発売
2023.4.29(土・祝)10:00~
  • 公演は約1時間を予定。
  • やむを得ぬ事情により、内容が変更になる場合がございます。
  • 都合により出演者・曲目・曲順等が変更になる可能性がございます。
  • 公演中止の場合を除き、ご予約・ご購入いただきましたチケットのキャンセル・変更は承れません。
  • ご来場前に必ず当劇場WEBサイト内の注意事項と本公演の直前情報をご確認ください。
  • 開演時間に遅れますと、しばらくの間ご入場いただけない場合や、ご自席にご案内できない場合がございます。
  • スペシャル・コンサートA面への未就学児のご入場は原則お断りしております。
  • 障害者手帳をお持ちの方は、割引料金でご鑑賞いただけます。詳細は東京芸術劇場ボックスオフィスにお問合せください(要事前予約)。
チケット購入 東京芸術劇場ボックスオフィス
オンライン購入
※24時間受付(メンテナンスの時間を除く)
0570-010-296
(休館日を除く10:00~19:00)
  • 一部携帯電話、PHS、IP電話からは、ご利用いただけません。
  • スペシャル・コンサート「A面&B面セット券」は窓口・電話のみのお取扱い
【窓口】営業時間:休館日を除く10:00~19:00
カンフェティ
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  • スペシャル・コンサートA面/B面のみのお取扱い
    (「A面&B面セット券」お取扱いあり(WEB・電話(座席選択不可))
  • ワークショップ・コンサートのお取扱いなし
0120-240-540
(平日 10:00~18:00/通話無料)
03-6228-1630
(携帯・PHS)
チケットぴあ
オンライン購入

  • スペシャル・コンサートA面/B面、ワークショップ・コンサートのお取扱い
  • スペシャル・コンサート「A面&B面セット券」のお取扱いなし
セブン-イレブン

Performers

アンサンブル・ノマド
Ensemble NOMAD
❶❷❸
blue
佐藤紀雄(指揮・ギター)
Sato Norio (Conduct, Guitar)
❶❷❸
小濱明人(尺八)
Obama Akihito (Shakuhachi)

Program

ハリス・キトス/ファイブ・ウェイズ・トゥ・ムーブ(世界初演)
Haris Kittos: 5 ways to move (World Premiere)
演奏アンサンブル・ノマド Ensemble NOMAD
映像ハリス・キトス Haris Kittos
ドゥ・ユン/スロー・ポートレーツ(日本初演)
Du Yun/Slow Portraits (Japan Premiere)
演奏アンサンブル・ノマド Ensemble NOMAD
映像デイヴィット・ミヒャレック David Michalek
藤倉大/尺八協奏曲(アンサンブル版世界初演)
Dai Fujikura/Shakuhachi Concerto (World Premiere of ensemble version)
演奏小濱明人(尺八)、アンサンブル・ノマド、佐藤紀雄(指揮)
Obama Akihito(Shakuhachi), Ensemble NOMAD, Sato Norio(Conductor)
写真二コラ・フロック Artist Photographer: Nicolas Floc’h
アート・ディレクションフローレンス・ドゥルーエ Art direction images: Florence Drouhet

Program note

ハリス・キトス/ファイブ・ウェイズ・トゥ・ムーブ(世界初演)
Haris Kittos: 5 ways to move (World Premiere)
ファイブ・ウェイズ・トゥ・ムーブファイブ・ウェイズ・トゥ・ムーブ
🄫Haris Kittos

演奏:アンサンブル・ノマド Ensemble NOMAD
映像:ハリス・キトス Haris Kittos
すべてのものは動き、静止しているものはなく、永遠なものはない。だから、私たちは小旅行をし、歩き、旅をし、変化する。それらの行為によって、何が残るのでしょうか?それは、刹那の記憶です。私たちはその一部を記録し、思い出し、記憶し、自分自身と現実を理解しています。短いけれども絶え間ない記憶の中で、私たちはこの一連の行為を必要としているのです。

本作品『ファイブ・ウェイズ・トゥ・ムーブ(直訳:「移動のための5つの方法」)』は、短いビデオにインスパイアされた5つの小品からなる作品です。
私は旅先でよくビデオを撮影します。それらの5つのビデオは、私が乗り物に乗っているとき、歩いているとき、飛行機に乗っているときなど、異なるタイプの”動き”に焦点をあてています。撮影したビデオは、私の記憶のスナップショットであり、音楽となるきっかけである。(ハリス・キトス)


ドゥ・ユン/スロー・ポートレーツ(日本初演)
Du Yun/Slow Portraits (Japan Premiere)

スロー・ポートレーツスロー・ポートレーツ
🄫David Michalek Actress:(Left)Qian Yi (Right)Ruth Malaczech

演奏:アンサンブル・ノマド Ensemble NOMAD
映像:デイヴィット・ミヒャレック David Michalek
『スロー・ポートレーツ』はビジュアル・アーティストのデイヴィット・ミヒャレックと作曲家 ドゥ・ユンのコラボレーション作品です。
デイヴィット・ミヒャレックの映像作品 『Portraits in Dramatic Time』。これは、超高速・高精細カメラを使って、演劇や映画の有名なパフォーマー数人のシーンを記録したビデオ・インスタレーション作品です。この『Portraits in Dramatic Time』の45作品のうち、2つの映像作品を取り上げて、作曲したのがこの「スロー・ポートレーツ」。
映像に登場するのは、文化的背景も全く異なる二人のパフォーマー、中国の昆劇のパフォーマー Qian Yiと、ニューヨークの俳優 Ruth Malaczech。


藤倉大/尺八協奏曲(アンサンブル版世界初演)
Dai Fujikura/Shakuhachi Concerto (World Premiere of ensemble version)

尺八協奏曲尺八協奏曲
🄫Artist Photographer: Nicolas Floc’h Art direction images: Florence Drouhet

演奏:小濱明人(尺八)、アンサンブル・ノマド、佐藤紀雄(指揮)
Obama Akihito(Shakuhachi), Ensemble NOMAD, Sato Norio(Conductor)
写真:二コラ・フロック Artist Photographer: Nicolas Floc’h
アート・ディレクション:フローレンス・ドゥルーエ Art direction images: Florence Drouhet
fujicome
僕は15歳まで日本で育ったけれど、日本の伝統音楽や伝統楽器に親しんだことはなかった。
僕の両親も、僕の周りの友達も「この間、尺八のコンサート行ったらさあ」なんて話す人は誰一人としていなかった。
なのに突然約6~7年前から、急に邦楽器のための作品の作曲を頻繁に依頼されるようになった。
まさに青天の霹靂!
なので、この古い伝統楽器は僕にとっては実に新しい楽器。
僕の独奏尺八のための作品《ころころ》は、藤原道山さんのために書かれたもの。
おそらく今日最も良く知られている尺八奏者だ。
この作品の初演の後、僕はこの作品を協奏曲に発展させたいと思っていた。
そんな誰にも話していなかった僕の思いを、テレパシーで伝わったのか、今回ブリュターニュ管弦楽団の委嘱のおかげで実現する機会をいただいた。
とても嬉しく思う。
作曲にあたり、尺八のユニークさと伝統だけでなく、海洋写真家Nicolas Floc’h氏の作品にも触発された。
僕は常に海底の世界に魅力されてきたのだけれど、彼の白黒写真は、海洋学者と写真家の両方の視点から撮影されたもの。
それは僕の知らなかった世界。
まるで、海底にそよ風が吹き、水面が空であるかのようだった。逆さまの世界。あるいは・・・・逆さまの世界にいるのは、僕たちの方なのかもしれない。
交通アクセス
東京芸術劇場
東京都豊島区西池袋1丁目8-1
JR・東京メトロ・東武東上線・西武池袋線 池袋駅西口より徒歩2分
駅地下通路2b出口と直結しています


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